★絵の上手さ=デッサン力を磨こう!
漫画で求められる「画力」について考えるときは、いくつかポイントにわけるとわかりやすいです。
ここでは各項目に分けて、画力向上のために押さえておきたい3ステップを紹介します。
今回は第1回です。
1.純粋な「絵の上手さ=デッサン力」を向上させる
これは、一般的に言う「絵が上手い」の概念を指します。
デッサン力とも言えますね。
現実にあるものを紙の中に写しとる力のことです。
画力向上を目指すなら、まずはじめに鍛えるべきは、このデッサン力です。
漫画家志望の初心者が最初につまずくのは、「キャラの顔の練習にほとんどの時間を割いている」という点かもしれません。
やっぱり顔を描くのが一番楽しいし、ちょっとした落書きも顔だけの方が描きやすいです。
ただ、顔ばかりを描いていても、漫画に必要な画力は養えません。
「人間の上半身しか描けない」
「正面(or同じ方)を向いてる人しか描けない」
「ポーズのバリエーションが少ない」
「背景や小道具を描くのが面倒」
どれかひとつでもあてはまる人は、思い切って練習方法を変えてみましょう。
もちろん漫画においてキャラのデザイン、特に顔の造形は非常に重要ですが、漫画の中でキャラは縦横無尽に動きます。
時には走ったり、だれかと抱き合ったり、ドラマティックで面白い漫画をつくろうと思えば思うほど、キャラには色々なポーズ、表情になってほしい!と思うようになるはず。
魅力的なキャラクターを、読者にも「魅力的だ」と思ってもらうには、それを伝えるだけの「説得力」が必要です。
説得力は、基礎がしっかりある人の絵にしか生まれません。
まずは、ラフな線だけでもいいので、ファッション雑誌のモデルなどを参考に色んなポーズを描いてみましょう。
人の体を骨と関節を意識して、のっぺらぼうの人間を描きます。顔や服の描きこむ練習はその後の段階です。
ポーズのデッサンを練習するのには、雑誌の他に、デッサン人形も便利です。
安価なものなら1000円前後で手に入ります。
筋肉やくびれなど、女性、男性の身体特徴に特化した本格的なもの(可動フィギュア)もあるので、自分に合ったものを探してみるといいかもしれません。